禺画像]
TVスポットもずいぶん見たし、マクドナルドのハッピーセットでキャンペーン中なのに、肝心の映画は早くも公開を縮小し館数もわずか。仮に上映していても日に1回の上映だったりと散々な状態。いざ、上映を見に行こうと新宿へ出たら、朝一回しかやってない有様で、
別の映画観ちゃったりしてました。
ブルースカイ・スタジオの前作『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』の大傑作ぶりに対しての
上映館僅少の悪夢再び。
「君が観ないで、誰が観る! 」と言われる映画だけに、かけこみ。都内メイン館っぽい有楽町マリオンで観てきました。もはやここもポケモンの上映が終わった後に日に1回のみ(涙)。(しかも11日マデ。他の劇場も20マデなので注意)
■「アイスエイジ3」公式HP:[URL]
時は氷河期。子供が生まれることになったマンモスのマニーとエリーの夫婦を前に、友情のあり方が少しずつ変わってきたディエゴとシドの3人。トラブルメーカーのシドの本領が地下で見つけてきた卵を自分のベビーとして育てようとしたとたん、母親である恐竜が出現。子供だけでなくシドまでつれて去ったので、さあ大変。シドを救出すべく仲間は結束し未知の地下世界へ出発!
予告等々で知っての通り、その地下世界が『ロスト・ワールド』という屈折した展開が今回の肝。時代劇なのに別の時代劇になるようなこの不思議な展開も、氷河期を舞台にしながら“温暖化”を扱っちゃう「アイス・エイジ」っぽいと言えば、“ぽい”反則技。
もともと
一作目は『赤ちゃんに乾杯!』(≒『スリーメン&ベビー』)を思わせる独身貴族の赤ちゃん奮戦記。
2作目でファミリーピクチャーとして毒気が抜けて、独自路線に展開していた印象。今回はティラノの赤ちゃんに振り回される展開からして、広義“赤ちゃんに振り回されムービー”に先祖がえり。この設定は、シリーズの芯が通ってます。(正直『シュレック』続編の“どこへ行くの!?”感に比べて、出来てるなぁ。)
そして地下に広がっていたロスト・ワールドで、サバイバルを続けてきたイタチのバックがキー・キャラクターとして活きてる展開。彼は失われつつある魂の継承者として、やはり地上では失われたタイプのパーソナリティーとして輝きを放った活躍を見せます。シリーズ物でやたらキャラクターが増えるのは、個人的にはあまり良しとしないスタンスなのですが、今回はとても黄金率を持った脚本で、この辺の新要素との絡みが絶妙。
3D上映を選択したので、日本語吹替版で鑑賞しました。翻訳監修に爆笑問題の大田光さんのクレジットがあったので、笑いの部分での言い回しに、多少その仕事を感じます。お笑いの人が監修する翻訳は大成功例『ラマになった王様』があるので、歓迎しているのですが、ブルースカイの作風が“動き”系ギャグなので、あまり大きく機能していなかった印象、残念。
声優の有名人起用に対する不信感は、洋物アニメファンとして共通のものを感じていますが、刷り込み現象で慣れてしまった「アイス・エイジ」の日本語版キャスト陣。
映画からは話が逸れますが、『ホートン』のDVDに収録されているアイスエイジのスピンオフ短編アニメ「シドのワイルド・キャンプ」はキャストが別の人。本職声優ゆえに技術力はむしろ高いんですが、こういう所でキャストを統一できない弊害があるのは、やはり有名人キャストの弊害。なんとかならないもんしょうか。
スクラットがしゃべらない利点は、こんなところに感じていたりして。(※過去のDVD特典新作短編はスクラットが主役だった。)
話を映画に戻して……。
セコメントをする