映画『アイス・エイジ』を振り返る
2006-05-18


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海外サイトでアップされた予告編を教えてもらってカートゥーン・ノリのドタバタにすっかりハマってしまいました。スクラットのパフォーマンスは好き者にはたまりません。

自分にとって一作目『アイスエイジ』の魅力は光と影。エンターテイメントなファミリームービーの風貌はかりそめで子供には絶対分からないビターな設定、孤独や滅びの美学が潜んでいるあたり、おくが深いです。大人の為の作品と断言してもいいでしょう。

そもそもは我らがドン・ブルースが率いていたフォックス・アニメーションでドローイングアニメで進んでいた企画です。『タイタンA.E.』でスタジオ自体がぶっ潰れて企画がブルースカイスタジオに漂着。もしもドンブルが作っていたらと言う夢想も楽しいけれど、なんと言っても完成品がメッケもんの仕上がりとなりました。
当時、光の屈折と言う分野では業界で一歩先に出ていた感のあるブルースカイスタジオにとって氷の出てくるこの作品は適材適所だったようで、適材適所のスタジオに流れた運のよさを感じます。

バランス感覚がまた見事でドラマ性が強くなって子供が飽きそうになるタイミングにスクラットとドングリを巡るショートギャグが展開。挿入されるドングリのシークエンスはおいしいところを総取り。子供にウケさせておいてドラマはかなりキワどい所まで掘り下がっていく。

のちに納得したのがDVDに同時収録された旧作、短編作品『バニー』を観てからです。夫を亡くしたウサギの老婦人が静かに暮らす風景を描く作品で、こういうセンスの持ち主なら終末の美学も描けるのかと合点がいきました。

笑ってドキドキして、そして胸に何か苦さが残るこの作品。
当時から同じ感想を言い続けているのですがもろ手をあげて子供に薦めるCGアニメではありません。ブラックユーモアたっぷりのギャグが満載で大人にこそ観て欲しい作品です。

▼DVD
アイスエイジ・バリュー・エディション禺画像]

アイスエイジ・アルティメット・エディション禺画像]

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