『ディズニー・アート展鑑賞会』
2006-09-03


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日本アニメーション協会(JAA)の主催イベントで『ディズニー・アート展鑑賞会』と言うものに参加させていただきました。

アニメーションに携わるその道のプロの方々に囲まれて展示を鑑賞し、その後、会議室で鈴木伸一さんとおかだえみこさんの解説を聞き勉強会。そして希望者は再度、展示に舞い戻ると言う流れでした。
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先にも感想を書いた通り、自分の鑑賞は2度目。最初は量に圧倒されて”アワワ”としてしまいましたが、全貌を把握している分、二回目は自分にとって重要なところをじっくりと見ることが出来てとても良かったです。
鈴木伸一さんは初来訪とのことで、ナインオールドメンのブースから動けなくなってしまったと笑いながら話されていました。

午前中のフリーの鑑賞時間が終わって、会議室で昼食。食後、授業(?)の開始です。
講師は前述のお二人に加えてジブリ美術館の学芸員の三好寛さん。今回の作品選定に渡米し、その時の苦労話を紹介されていました。
会の流れは講演や大学の授業のようなお堅い雰囲気ではなく、お喋りのようなもので、気軽に質問を差し挟んで、そのまま答えてもらえるリラックスした空気でした。
アニメーターの会なので、話は専門的な事が多くて敷居が高いのかと思ったら、そんなことはありませんでした。(もっとも、自分は近い職種ですが。) リラックスした会場ではありますが、いらしている方々は有名な方ばかりなので、ちょっと緊張。外注だと謙遜されていましたが日本で製作されたディズニー作品(『ガミーベア』『チップとデールの大冒険』系?)を仕事でタッチされたと紹介される方もいました。(漫画ならば「自分も!」とはしゃぎたい所ですが慣れない場所なので小さくなってました。)

話の流れで次々質問が浮かぶのですが、ことごとく他の人の質問とかち合って、タイミング逸しまくり(^^; これがシライ・クオリティ。
作品の選定にまつわる話は日本テレビで放送された特番と開場で流されているドキュメンタリーとかなり重なる話でしたが、どういう注文で作品が出てくるかなどを聞くことが出来ました。
初代の展示会の再現をコンセプトにしたために〜「眠れる森」までと範囲が決まっていたのに、伝達ミスで歴代プリンセスの原画がドッチャリ出てきた話などはうらやましい失敗談でした。
はたまた、出てくる量が尋常ではなく選びきれないという仕事の流れを聞くにつれ、展示品の不思議な選定に納得するものがありました。
自分の予想は遠からず当たっていた感じです。

おかだえみこさんのお勧めは『風車小屋のシンフォニー/Old mill(1937)』。
人生を変えてしまった一本として、その凝縮した魅力を語られていました。 新ためて解説するまでもなく、この作品はマルチプレーン・カメラ(※多層の絵を撮影するカメラ台。)の導入第一作。その深みのある画面と詩情溢れる風景の活写に一部の隙もなく、ストーリーはほぼないのに魅了されると絶賛。
良さは共有できますが、リアルタイム世代的な感動は計り知れないものがあって、自分に置き換えるとあの作品かな、とか考えていました。

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折角だったので、鑑賞中の鈴木さんには悪かったのですが気になっていた件を聞いてみました。
その件は雑誌『ディズニー・ファン』八月号に『ディズニー・アート展』の柳生すみまろさんのコラムで今回展示される『蒸気船ウィリ−』の鉛筆画のことに触れた文章〜 (P51)の部分です。

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