かくれハービー出演作『ボートニック』って?
2007-10-14


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全米1970年公開、日本では翌1971年公開。まだ初代ハービームービー『ラブバッグ(1968)』の熱狂もさめやらない時期に公開されたディズニー・ライブアクション映画、『ボートニック』。ヒットにあやかって当時“「ラブ・バッグ」の海上版”なんてキャッチコピーで宣伝されていたのでリアルタイム世代なら、記憶の片隅、同じ棚に保存されていそうな映画です。

後追いの自分なんかでも、そのコピーに胸躍り、見たい作品でした。なおかつ『脱線あしか騒動(1962)』など自分にとっても印象深い作品ほか、ディズニー映画の大常連監督(『最高にあわせ(1967)』『スペースキャット(1978)』など)。以前から掘り下げたい監督さんだったので、DVD購入しました。

期待にたがわず、心底楽しめました。愉快な港町、海洋警備の大活躍、飛行機で逃走する捕り物帳の陸・海・空の大活劇。当時らしい傑作コメディです。

以前、前フリでハービーの車体がカメオ出演している作品としてエントリーしたクイズはこの作品が正解回答です。
ハービー車体は、本編冒頭、港町のドタバタした風情を伝えるシークエンスで、ほんの少しの登場。サイドブレーキをかけ忘れたVWが、はずみで海に落ち、ルーフに乗せていた荷のボートに浮かび、流れていってしまうというもの。シーンとしてはわずかですが、ポスターのメインデザインからパンフレットの表紙(冒頭画像)から“ぬり絵”に至るまで、必ずこの図版が登場しています。確かに絵になりやすいコメディです。(このメインビジュアルがあったおかげで、早々にVWが出るディズニー映画というインプットが出来上がりました。ハービーに気づくのは遅れましたが……。)

この映画でのVWはあくまでも車で、人格を持ったキャラクターとしての登場ではありません。いわゆる客演を期待しても肩透かしを食らいます。単なるハービー目当てならば手を出さないほうが無難でしょう。
でも、映画撮影所に横たわるかつてのハービーやWDWのホテルで余生を過ごすハービーに感動できてしまうコアなファンならば必見です。初代『ラブバッグ』から、まだ2年。『続ラブ・バッグ(1973)』より前の狭間にあった数十台の内の中の1台の活躍です。(※ラブバッグ1作目では約70台のVWを使用、記憶記述なので孫引きには要確認。)

DVDを購入し、そういえばハービーのことは北米版DVD『ラブ・バッグ』の特典映像でも触れられていない……。と検索をかけたのが前回エントリーの発端。最初は映画タイトルも出して単純に終わるつもりだったのですが、例のシーンの特写をしたくてクイズ化しました。
北米DVDパッケージの裏面では黄色く着彩されていますが、本編ではほぼ白のクリーム色くらい。(なので自分のブログではあえて黄色くしてました。近年オフィシャルが黄色ならば…と。)

■北米アマゾンでDVDを見る:boatniks禺画像]
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URLを見てのとおり、約1年前に下書きしていたのに忘れてました。今回コメントで正解をいただいたのでめでたく、エントリー公開モードです。(そもそも出題エントリーも半年ズレてるなぁ。我ながら、準備期間置きすぎ。)
しかし結局1年たっても調査はろくに進んでません。そもそもメイキング情報が何も残っていないんですから、ソフトが更新され特典映像でも付かない限り、シロウトには進めようがありません。

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[ディズニーst.]
[ハービー車庫]

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