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G・トルナトーレの最新作『La sconosciuta(意:未知のもの)』 がイタリアで今月公開され、日本上陸が待ち遠しいです。タイトルが女性名詞への形容という点からして、トルナトーレ節が期待できそうです。またも愛の美しさとグロいまでの醜さを同時に描くような作品が来るのか? ワクドキです。
さておき、世では美しいラストシーンとして多くに人を涙させている『ニューシネマパラダイス』のラストシーン。一方で、あれは音楽の力だと言ってみたり、アイデア勝ちと切って捨てたがる方もおられるようです。
ファンだったら、そんな否定的な意見に真っ向勝負して素晴らしさを力説すべきなのかもしれませんが、自分も多いにその意見に賛成だったりします。
音楽の力を無視して語るのは片手落ちだと思います。これでもかと盛り上げるオーケストレーションを奏でる『愛のテーマ』にキスシーンを集めたラッシュのシンクロは、その部分を切り取っただけでも、充分に
アトラクションフィルムとして成立するものだと思います。
事実、こんなの出てました。(※冒頭画像:1992年12月広告チラシ) 往年の名画からキスシーンだけを集めたキス・シーン版”
ザッツ・エンターテイメント禺画像]”!題して
『Kiss禺画像] 』。
ストーリーがなくても、コンピレーション・アルバムとして充分に商品価値を持っていると立証してしまったかのようなソフトです。
製作者のインタビューによれば『ニューシネマパラダイス』にインスパイアされて作られたフィルム。まんまな理由です。
そういえばディズニーアニメのキスシーンだけを集めた『TheDisney kiss』と言う小型の本も発行されていました。この頃、映画が作ったプチ・ブームともいえる現象が生んだほんの一部の事例です。
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コロンブスの卵とも言うべき『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストシーン。この発想はストーリーの文脈に関係なくとも人を魅了するアプローチだったとも言えそうです。
さて、ストーリーがなくても「
泣ける」かチャレンジする人はいませんか?
もちろん自分はアトラクションにしてしまうよりも
映画として味わう方が素晴らしいし、そちらを評価している事は言うまでもありません。
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