ラスカルにあいたい 〜あらいぐまラスカル30周年記念
2008-02-09


禺画像]
昨年は世界名作劇場『あらいぐまラスカル』放映から30周年。記念特設サイト、再放送、記念グッズと盛り上がりました。リアルタイムで熱狂し、テレビっ子には誰しもある、生活の一部になるほど熱狂し、幼児期を共にをする番組、そのひとつが「ラスカル」でした。機会あるごとに思い出す自分にとって特別なアニメーションです。

ラスカル30周年記念特設サイト:[URL]

禺画像] ガイドブックとしては朝日ソノラマのファンタスティックコレクション(80年代のムック本 画像:上の左)以来と思われる書籍が販売されました。タイトルは「ラスカルにあいたい」。
表紙は他サイトでご確認ください。当ブログ表示画像(冒頭掲示)はカバーを剥がした本体表紙です。アニメの設定書を素材にしたデザインがカッコイイ&感涙!

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丁寧なつくりで原作者スターリング・ノースのゆかりの地の写真も多数紹介。アニメの資料集的と言うよりは自伝である原作小説とその本人にまつわる資料が中心でアニメーションの比重は半分にも満たない印象ですが、原作小説の認知度が低い日本で、このような本が出たことは画期的です。 久々に角川文庫の原作うを引っ張り出して、写真を照らし合わせたくなりました。

余談ながら、この本でも触れられているようにアニメーションと原作はかなりの差があります。アニメ版は意図的に戦争の時代からずらし、スターリングはかなりの模範的な子供として描かれています。もちろんアニメ版で育った自分としてはその変更に違和感はないのですが、原作にはまた違った趣があって、原作の息遣いも好きです。
スターリングは理知的だけど、大人びた変な子供だし、決して模範生ではない。そもそも、親を失った赤ちゃんあらいぐまを育てるアニメ版に対して、面白半分で追いかけて捕まえ、親は戻ってこないだろうと育て始める原作版。アニメでは中盤に亡くなる病弱なスターリングの母に、その悲しさを慰めるように寄り添うラスカル。原作では最初から母は亡くなっていて出てきません。 これらを見るだけでも、アニメは相当“教育的”に改変されていることが見てとれるでしょう。

後に作家になるノースが普通の子供とは違った少年時代を送ったのは原作を見ての通り。
久しく原作本も読めない状態が続いていましたが、現在は復刊版も刊行されているので入手が容易なようです。

ガイドブックと原作本、そしてアニメ。あわせて楽しむと何倍も楽しめそうです。

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