映画『のび太の恐竜2006』〜その2 様々なDNA
2006-03-14


大人の知らない世界で子供達は多くのことを学び成長していく、そういう子供にとっての特権とも言うべき喜びの瞬間であり、子供同士の友達であっても互いを許し、認め、愛しむことであたたかい目を向けあえる事ができることを体言したラストショットなわけです。
旧来のドラえもん(特に大山のぶ代さんが目指した)イメージでは、どうしてもドラえもんが保護者として機能してしまい大人目線的な母性愛とも言うべきスタンスが際立ってしまっていました。リニューアル版では友人として、同じ目線で立脚したキャラクターを目指していることがしばしば記事として取り上げられています。

保護するもの、されるものと言う大人と子供の関係で獲得される「あたたかい目=失敗しても暖かく見守る目」はある意味、当たり前ともいえます。
でも、この映画ではしずか、ジャイアン、スネ夫を含む同じ立場の子供である5人が、あたたかい目をすることが出来るようになったのです。
現代編がドラえもんの「あたたかい目」探しの旅でるとするならば、白亜紀編は5人の「あたたかい目」獲得の物語と言い換えることが出来るかもしれません。

あのラストショットは素直にスゴイと思います。
<つづく>

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